記憶力を高める睡眠
脳には「可塑性」という性質がります。「可塑性」とは、脳が新しく得た情報や記憶、さらには学習したことを必要に応じてそれを維持、再生するために脳の機能を支える神経細胞がシナプスを通して結びつくことによって形成させることです。これが行われるのは人が「レム睡眠(体は休んでいるが脳が覚醒状態)」の状態のときで、このレム睡眠時に記憶をつかさどる海馬が起きていた時の記憶を整理する作業を行っているといいます。
この作用が記憶や学習などの記憶力を高めてくれるものとなるのです。記憶力を高めるには質の高い睡眠こそ何より重要(レム睡眠状態)になってきます。
そこで、この脳の作用を踏まえたうえで、記憶したいものの復習を朝起きてすぐやることです。
起床後の脳は海馬が行った記憶の整理を行った後でとてもすっきりしている状態です。そこでまた記憶したいものの復習をすぐやることで脳がその情報を脳に定着させていきます。
発想力を高める睡眠
言ってしまえば、「夢」を味方につけるのです。睡眠に入る5分前ぐらいから欲しいアイディアの事を考えてください。
睡眠でアイディアを夢の中でつなげていくのです。
脳は睡眠中に起きているときとまったく違う働きをするため、その作用によっては思いもよらない角度からの発想に結びつくかもしれません。
実際に著名な漫画家、演出家はアイディアに煮詰まったときに行っている方法だとか。
また、「仮眠(パワーナップ)で効率アップ!」の「名だたる偉人も仮眠の習慣があった!」という記事内でも書きましたが、サルバトールダリ(シュールレアリスムの天才画家)は仮眠から目覚めた瞬間に浮かんだインスピレーションを作品のヒントにしたり、湯川秀樹(日本人初ノーベル賞受賞)はノーベル賞受賞対象となった「中間子理論」は寝入りに入る間際に思いついたと言います。