脳と食べ物
脳は大変複雑でデリケートな臓器です。
脳にいいものを食べれば脳の機能はアップするし、悪いものを食べれば機能は低下します。
ファストフードや肉、砂糖を大量に摂取している人と、玄米、大豆などの豆類や野菜をとっている人とで、脳が同じように機能するはずがないのです。
脳は人体の中でも最も油っぽい臓器で、60%は油で構成されています。
口から入る油が悪いものだと、神経細胞から神経細胞への情報伝達は鈍くなり、いい油をとっていれば情報伝達は素早く、正確になります。これが「頭のいい」状態なのです。
ことさら子供をもつ親であれば、子供を「頭のいい子」に育てたいと思っているはずです。
良質の食事は一流の教育を受けることと同じです。
大人だってもっと仕事の効率を上げたり、良いアイディアを出したいと思っているでしょう。
ぜひ「ノーリスク、ハイリターン」である、食事に投資をしてください。
良い食事は決してあなたを裏切りません。
米NYアレキサンダーシャウス氏のレポート
1979年から1982年にかけてニューヨーク市学区を対象に給食内容を改善し、それがどのように学力に反映されるかという調査が行われました。
1年目は体によくない脂肪と砂糖をカットしました。
ハンバーガーに使う肉から脂肪を取り除き、パンは全粒粉で作るようにしたところ、学力テストの平均点が調査開始当初の39点から47点にアップしました。
2年目は着色料や合成甘味料などの添加物を排除しました。すると平均点は51点となり、当初から12点アップしました。
そして4年目には合成保存料のBHA、BHTという保存料をカットしたところ平均点は55点にあがり、当初から16点アップしました。
結果、給食を改善することによって成績が41%もアップしたのです。
米パデュー大学スティーブンス氏のレポート
1995年にパデュー大学のスティーブンス氏がアメリカインディアナ州に暮らす6歳から12歳の子供200人を対象に、オメガ3の血中濃度が低い子供と高い子供との「栄養と行動」の関係を追ったレポートがあります。
それによると血中オメガ3が低い子供は高い子供と比べて学習障害が8・2倍、算数能力は4・7倍低く、総合学習能力が4・9倍低いという結果がでました。
それだけでなく、激しい振る舞い、不安、注意散漫、ひどいかんしゃく、寝起きの悪さ、頻尿、乾燥肌の傾向もみられました。