レシチンは大豆レシチンと卵黄レシチンの二つがあります
レシチンは血管の状態を改善して動脈硬化や脳卒中を防ぎ、肝機能を改善して肝硬変や脂肪肝の予防、高血圧や高脂血症などを防いでくれます。またレシチンが脳内にはいることで「アセチルコリン」という神経伝達物質とかわり、これが記憶力アップの一役買うことは、こちらでも解説したとおりです。
レシチンは大豆レシチンと卵黄レシチンの2種あり、2つのレシチンは若干機能が異なります。
●大豆レシチン
植物性のレシチンで、リノール酸やオレイン酸が豊富に含まれていることが特徴です。
ただ卵黄レシチンと比べて脳の神経細胞に送られる量が少ないため、主に血流や肝臓機能の改善に効果を発揮します。大豆は和食の食事で十分に摂取できますが、サプリメントで摂取する方法もあります。天然素材の大豆レシチンを使った医薬品
●卵黄レシチン(卵油)
鶏の卵黄から抽出されるレシチンです。もともと「レシチン」とはギリシャ語で卵黄という意味。
ビタミンAや一緒に摂取するとアンチエイジングの期待があるビタミンE、リノール酸を含んでいることが特徴で、ホスファチジルコリンという神経機能や脳の機能を向上させる物質の含有量は大豆レシチンに比べて卵黄レシチンのほうが2倍以上多くあります。
また、コレステロール上昇を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、コレステロールには善玉、悪玉コレステロールの2種があり、卵黄レシチンには悪玉コレステロールを低下させてる働きがあります。
特に卵黄レシチンは脳の神経細胞に送られるため脳の機能維持や改善に効果的です。ただ、卵黄レシチンは日常で摂取しにくいのでサプリメントからの摂取が手っ取り早いです。
株式会社コッケン ここりん(卵と大豆の贈り物 Wレシチン)
ちなみに卵油は手作りも可能です。
材料:卵黄10個 (白身は一切不使用) フライパン、しゃもじを使用
- 卵黄をフライパンに入れます。(この時油は一切入れない事)
- 火加減は弱めの中火。炒り卵の要領で丹念にかき混ぜる。(次第にボロボロに)
- しゃもじで押しつぶすように炒り続けていくうち、黄身の水分がとれて乾燥した大きな粒々状態になる。
- さらに炒り続けると全体がキツネ色から濃い茶色に変化。徐々にこげの臭いのある濃い煙が経ち始めます。
- 根気よくかき混ぜていくと、少しづつべとべとして、色は真っ黒になります。ここで火加減をごく弱火にします。
- 作り始めて2時間ほどたったら、少しづつ、黒い液体がにじみ出てきます。この黒い液体が卵油です。
- 卵黄10個でとれる卵油は大さじ2杯ぐらいです。残りかすを取り除いて,できあがり。