1972年の「あさま山荘事件」
「あさま山荘事件」についてご存知の方は多いと思います。
革新派の武装戦闘組織であった連合赤軍は山中で潜伏しているうちに、内部抗争が激化し仲間への残虐な暴力行為によって殺人を犯してしまいます。
その彼らの食事は約一ヶ月間カップラーメンと清涼飲料水だったそうです。極度のストレス、緊張の中でそのような食事が結果、感情のコントロールができなくなったり、思考能力が低下してしまったことが事件の全てではありませんが、考えられる一因であってもおかしくありません。
犯罪と食事
1977年アメリカ生物社会学研究所のA・Gシャウス博士は、「有罪犯罪者の執行猶予期間中の食事カウンセリングの有効性」という興味深い報告をされました。
博士は有罪の執行猶予の人々を、A・Bの2群に分け、A群は一般的に執行猶予中に行われている『カウンセリングと社会福祉サービス』が提供されました。
B群には、これらに加えて『牛乳・乳製品・白砂糖の摂取を禁じる事』が加えられました。
結果、A群の再犯率は33・8%で一般の再犯率の全平均35%と同じ値でした。
一方『牛乳・乳製品・精製糖を禁じた』B群では再犯率は11・7%で、『食事カウンセリング』の有効性が示されたと述べています。
さらに注目的なのは、A・B両群の『アミノ酸』の栄養学的な分析を行ったところ、A群はB群に比べかなり大量の『低温殺菌牛乳』を飲んでいました。
アメリカのケント郡の青少年キャンプ署長のジョン・E・ブラウン氏は『牛乳摂取への配慮によって、保護している者の反社会的行動をコントロールできるだろう。』と述べています。
1979年、カリフォルニア州保護観察部での研究でも、非行少年は『牛乳・乳製品・白砂糖』を過剰摂取していたそうです。さらにその保護観察部では『どうにも手が付けられない25名の少年』達に『牛乳・乳製品・精製糖』を全く摂取させないようにした所、全員が3週間以内に性格・問題行動に改善が認められたそうです。